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第2回 療法士おススメ体験記 ~オランダ徒手療法セミナ~

~第2回目の療法士おススメ体験記は、『オランダ徒手療法 2010年イントロダクションセミナー』に参加してきました。講師の土屋さんの圧倒的な知識・技術を目の当たりにして、イントロダクションセミナーとは思えない程の熱気に会場はつつまれていました。その様子をお伝えします!!~

セミナー概要

セミナー名:オランダ徒手療法 2010年イントロダクションセミナー
開催地:PRP自由が丘接骨院+鍼灸院(東京都)
開催日時:2010年3月14日(日)9時~12時30分
セミナー内容
(1)オランダ徒手療法のコンセプト
(2)腰痛の診断までのアプローチ方法と治療
(3)デモンストレーション+実技

講師紹介
土屋潤二(フィジカルコーチ/メディカルトレーナー)

日本人としてはじめてオランダの国家医療資格である“理学療法士”と“徒手療法士(Manual Therapist)”の資格を取得。あの小野伸二が所属していたオランダのプロサッカークラブ「フェイエノールト」をはじめ、名古屋グランパスや横浜F・マリノスなどと、スポーツに深く関わり、特にサッカーのフィジカルトレーニングとスポーツ医療との両分野で活躍。現在、日本においてオランダ徒手療法の普及のために活動中。

学歴:都立西高~筑波大~同大大学院~ケルンスポーツ大(独:中退)~国際理学療法アカデミーThim van der Laan(蘭)~教育財団マニュアル・セラピー大学(蘭) 

使える技術を、“職種の壁”を越えて身につける

(1)オランダ徒手療法のコンセプト
オランダ徒手療法では、神経筋骨格系の機能不全に対して、機能改善だけを目指しているものではない。その背景には、機能解剖やそれに基づいた運動連鎖や神経生理学のエビデンスが根付いている。それにより、臨床場面での“仮説と検証を繰り返す”⇒“真の機能改善”を促すことの重要性の説明があった。上記のコンセプトのもと、『使える技術を、職種の壁を越えて身につける』、それにより機能不全や痛みで困っている方々に、質の高いサービスを提供していくことが目標であるとのこと。  

 オランダと日本では理学療法士の開業権の有無の違いや、医療保険制度などの違いがある。土屋さん曰く、「日本の理学療法士・作業療法士も確かな知識と技術を兼ね備えているので、病院や施設から飛び出し、活躍の場を広げても良いのでは?」とのことであった。それにより柔道整復師や鍼灸師といった他職種の方々と、知識・技術も含めて情報交換や切磋琢磨しあうことにより、真のサービスが提供できるようになるのであろう。

 このような活躍の場を広げる活動は、療法士の数が年々増加する中で近年話題となっている『職域の拡大』にも繋がるのであろう。今回のセミナーでは受講生の理学療法士・柔道整復師・鍼灸師が同割合で、受講生同士でも様々な情報交換がなされていたのが印象的であった。


“適切”なタイミングに“適切”な治療を行う

(2)腰痛の診断までのアプローチ方法と治療
 ヨーロッパにおける腰痛に関するガイドラインの紹介があり、いかに“適切”なタイミングに“適切”な治療を行うことの説明がされた。

 まずはトリアージュにより、ある程度治療対象を絞ることの重要性についてであった。トリアージュといえば、災害医療現場で使われ治療の優先度を決定することであり、近年よく耳にする言葉である。腰痛に関しても治療の優先度を決定し、治療(リハビリ)の対象なのか、外科的処置などが必要なのかを鑑別することにより、治療の必要な人への治療提供が効率よく行えるということである。このトリアージュが不十分だと、本来行うべきでない治療(リハビリ)を行うことにより、医療事故になりかねないとのことである。
次に、時間的経過つまり腰痛発症・6週間・12週間とフェーズごとに経過良好群・経過不良群などと分けることにより、治療の選択を行っていくことも紹介された。

 このように腰痛に関してトリアージュを実施し、時間的経過に分けて治療することにより、自身の治療における位置づけが明確になる。もちろん対象者にもそのような観点から治療経過を説明できることは非常に重要なことであろう。


なぜ・・・?考え抜く力を身につける

(3)デモンストレーション+実技
最初に講師によるデモンストレーションがあり、その後、3人一組の実技を実施。主な実技内容は、
●立位での骨盤に注目した姿勢観察を静的・動的に評価
●股関節のマニュピュレーション
●仙腸関節のモビライゼーション
と充実の内容であった。

 その中で、講師が繰り返し受講生に説明したのは、『仮説と検証を繰り返すこと』、それにより臨床場面で『考え抜く力を身につけること』の重要性であった。受講生からの質問に講師は答えを出すのではなく、「なぜ、そう思ったのか??」と聞き返し受講生自身の考え方を聞き出そうとしていたことであった。セミナーのスタッフの方にお話を聞いても、「オランダ徒手療法を学び臨床でとにかく考えるようになった。」とのこと。「なぜ??」を繰り返すことにより、自然と評価や治療の幅も広がっていくのがオランダ徒手療法の魅力の一つであると感じた。実際の実技も講師からわかりやすく丁寧な説明があり、私も体験したが、非常に心地よく実技後の再評価でも多くの受講生が骨盤周辺の機能改善を認めていた。


編集者’s eye

 講師の土屋さんのパワフルかつ繊細な講義・実技により、3時間半とは思えない非常に中身の濃いセミナーでした。私をはじめ多くの受講生の方々が、もっとオランダ徒手療法を学び、それらを対象者に還元したいと思ったのではないのでしょうか。
『仮説と検証を繰り返し、考え抜く力を身につける』、このオランダ徒手療法のコンセプトを身につけることにより、自身の評価・治療の引き出しが増えることは間違いないでしょう。臨床で使える真の知識と技術を身につけたい方は、ぜひ一度セミナーに行かれることをお勧めします。

 療法士.comでは今後も土屋さんを中心とする『日本オランダ徒手療法協会』の活動を応援させていただきます!!

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