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第4回 療法士インタビュー

~第4回の療法士インタビューは、理学療法士として大学病院に勤務しながら大学院に進学し臨床と研究活動(呼吸リハビリテーション分野)を実践している市川さんです。臨床と研究活動のバランスのとり方を中心に、市川さんの理学療法士としての考え方なども答えていただきました。~

 

『臨床での疑問を研究を通じて解決していく魅力がある』

東海大学医学部付属大磯病院リハビリテーション室
理学療法士 市川 毅

 

  

 人と交流できる仕事がしたく直感で理学療法士を選んだ

Q.理学療法士になろうと思ったきっかけは?

A.私が理学療法士になろうと思ったきっかけは、高校2年生の保健の授業で理学療法士の職業が紹介されたことでした。その当時は、病気や怪我をした人のリハビリをする職業という程度の知識しかなく、理学療法士の仕事内容について具体的には知りませんでした。ただ、人と交流できる仕事がしたいと思っていた私にとっては絶好の職業だと直感して理学療法士になろうと思いました。

呼吸リハビリを専門に学び臨床での疑問を研究を通じて解決したかった

Q.大学院に進学しようと思ったきっかけは?

A.私が大学院に進学したのは、臨床経験5年目からでした。もともと臨床に出たときから、いずれは大学院に進学したいと思っていましたが、大学院で一体何を学びたいのか?という点が具体的ではありませんでした。
そのような中、
臨床で、ある呼吸器疾患の患者さんに出会い、患者さんを中心として医師、看護師、医療ソーシャルワーカーさんなどと一緒に試行錯誤しながら呼吸リハビリテーションを行ったことがありました。この出会いがきっかけとなって、呼吸リハビリテーション分野を専門的に学び、自分が疑問に感じていることを研究で明確にしたいと思い、大学院に進学しようと決意しました。

臨床後を研究の時間とした毎日を送る

Q.臨床と研究のバランスはどのようにとっていますか?

A.臨床と研究のバランスを上手くとれているかは疑問ですが、時間的なバランスについては、私の場合、朝~夕方は臨床、夜は研究といった具合です。臨床では、疾患別にすると呼吸器疾患に限らず循環器疾患、脳血管疾患、整形外科疾患、発症後からの時期別にすると急性期から慢性期まで多岐にわたる患者さんの理学療法を行っています。
臨床が終わった後、夕方から診療記録の記載や他の業務を行い、一段落したら研究活動を始めます。研究活動はいろいろありますが、主に研究計画の立案、予備実験、データ解析、研究結果に対する考察の検討、学会発表の準備、論文の執筆などです。これらの研究活動については、なかなか円滑に進まず、悪戦苦闘の日々を送っています。

臨床と研究の歯車が上手く噛み合った活動をしていきたい

Q.将来の展望は?

A.将来の展望としては、呼吸リハビリテーション分野で臨床、研究をさらにバランスよく行いたいと考えています。呼吸器疾患の患者さんは、呼吸困難が強いほど、動くことに対して恐怖感や不安感を強く抱き、このことが日常生活活動や運動能力の低下に大きな影響を及ぼします。臨床では、この悪循環を断ち切るよう理学療法を行い、日常生活活動の改善によって患者さんやそのご家族の笑顔をみることができるのが醍醐味であり、私の仕事への意欲を掻き立ててくれます。
また、臨床で患者さんにより質の高い医療を提供するためには、臨床で患者さんをみるだけでなく、研究によって患者さんの日常生活活動などを低下させる要因、さらには理学療法の効果やその機序について明確にしていく必要があると思います。このように、臨床と研究が歯車のように上手く噛み合って、活動できるよう努力しています。

他職種の中で理学療法士の専門性が見出せるようになってきた

Q.臨床1年目と今の自分の違いは?

A.臨床1年目のときは、初めての経験ばかりで目の前にいる患者さんの臨床をひたすらこなしていました。もちろん、先輩からご指導をいただくのですが、振り返ってみると、患者さんの病態像を捉えることができずに、何もわからないで臨床を行っていたと思います。わからないなりに、積極的に講習会などには参加していました。
現在は、患者さんの病態像や必要なリハビリテーション内容について、医師や看護師など他職種に対して自分が評価した内容を伝え、議論できる程度までには成長できたかと思っています。しかしながら、まだまだ未熟者だと痛感する場面が多々あります。抽象的な言葉になってしまいますが、最近では何事も基礎が一番大切だと実感しています。

「自分は何をしたいのか?」と問い続けること

Q.これから臨床を行いながら大学院進学を目指す理学療法士へのメッセージ

A.臨床を行いながら大学院に行くことは、時間的にも身体的にも、そして精神的にも想像以上に大変だと思います。私自身、かなり白髪が増えました(笑)。このストレスに打ち勝つためには、臨床や研究活動を含めて「自分は何をしたいのか?」という自分自身への問いかけに対して明確に回答できる強い信念をもつことが大切だと思います。
一方、臨床を行いながら大学院に進学したいと思っても、上司をはじめとして職場の方々、さらには自分の家族の理解がなければ大学院へは行くことはできません。実際、私が大学院へ進学できるようになるまでには職場の上司に大変面倒をかけました。また、大学院へ進学後は,職場の方々や家族には大変協力していただき、心から感謝の気持ちでいっぱいです。ですから、臨床を行いながら大学院進学を目指すためには、強い信念をもつことの他に、なによりも常日頃から感謝の気持ちと思いやりを持って行動することが大切だと感じています。

編集者’s eye

 今回、市川さんには臨床と研究との毎日で大変お忙しいなか、貴重なお時間をいただきインタビューに答えていただきました。
われわれ療法士にとり臨床と研究のバランス配分は時間的制約や環境の問題もあり、非常に難しい問題です。そんな中、市川さんは臨床での疑問点を研究を通じ問題点や対策を明確にし、それをまた臨床に戻し患者さんにとり有用な治療を実践しています。
これには、市川さん曰く職場や家族を含め周囲の協力が不可欠とのことです。そのような感謝の念を持ちながら、自身の信念を強く持つことの重要性を説く市川さんの今後の更なるご活躍を、療法士.comは応援させていただきます。

 

第3回インタビュー 「エビデンスに基づいた理学療法を実施する為に」

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