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お役立ちコラム > インタビュー > 第33回 療法士インタビュー 「からだ」と「こころ」に対応できる理学療法士に 〜未来の理学療法士を育てる教員として感じること〜
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第33回療法士インタビュー

?第33回の療法士インタビューは、現在人間総合科学大学で教員をなさっている吉田さんです。ご自身の野球でのケガをきっかけに理学療法士を目指し、念願でもある甲子園のメディカルサポートの活動の様子や、学生理学療法士の楽しさを伝えることができる教員という道を選んだ吉田さん。その熱い思いが詰まったインタビュー内容となっています!?

「からだ」と「こころ」に対応できる理学療法士に 
~未来の理学療法士を育てる教員として感じること~

人間総合科学大学 保健医療学部 
リハビリテーション学科 理学療法学専攻

吉田 一也(理学療法士 キネシオテーピング指導員)

野球でのケガがきっかけに・・・

Q.理学療法士になろうと思ったきっかけは?

A.理学療法士になろうと思ったのは高校2年生の頃だったと思います。小学生の頃から野球をやっていたのですがとにかくケガの多い選手でした。そのため、病院や治療院に行く機会も多く、部活動でも裏方に回る機会も多かったため、何となく将来はスポーツトレーナーや柔道整復師になってスポーツ選手をサポートする仕事をしたいなと漠然と考えていました。

際には理学療法士にお世話になったことはなかったのですが、高校の先生に理学療法士が向いているのではないかと勧められて理学療法士になることを決意しました。

肩関節の治療に徹底的にこだわった病院勤務時代

Q.理学療法士になってからの吉田先生の経歴を教えてください。

A.早稲田医療技術専門学校を卒業後に、東京都練馬区にある関町病院という整形外科病院に就職しました。専門学校在学中にスポーツ選手を相手に仕事をすることの難しさを痛感していましたが、少しでもスポーツ(特に野球)に関われる機会を求めて関町病院にお世話になることにしました。

関町病院は肩関節の治療に力を入れている病院だと知り、野球に関われるかなと思ったからです。当時から勉強会や講習会は肩に関わるものばかりに参加していました。

た、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院にて6年ほど研修させていただいていました。山口光國先生や千葉慎一先生をはじめとするリハビリテーション科スタッフの方々に大変お世話になりました。そこで理学療法の可能性を魅させていただき、自分の臨床スタイルが確立していったように思います。

その他には、野球選手に関わりたくて臨床1年目の夏から全国高校野球選手権大会(甲子園)のメディカルサポートに参加し、選手のケアやテーピング法を学びました。これは現在も続けており、毎年2回(春の選抜と夏の甲子園)関西に行くことが私の楽しみになっています。

関町病院退職後は、早稲田医療技術専門学校の専任教員を2年間させていただき、昨年(2011年)からは人間総合科学大学の助教として2年目です。大学では週に一日の外勤日が設けられているので、その日を利用して東京都練馬区の整形外科で臨床経験も積ませていただいています。

非常勤講師として評価学を教えて、伝えることの楽しさに気がつく


Q.養成学校の教員になったきっかけは?

A.病院での臨床経験6年目の時に、太田医療技術専門学校の教員から非常勤講師をしてみないかとお誘いをいただきました。当時、関町病院ではリハビリテーション科をまとめる立場にあり、臨床技術を高めたい、患者さんと触れ合いたい、という思いとは裏腹に、科の管理や経営との両立に正直悩み疲れていたこともあり、何か新しいことがしたいと引き受けることにしました。そこで1年間だけですが2年生に理学療法評価を教えさせていただきました。

日頃の業務から離れ、どうしたら自分の考えをうまく伝えられるのかを考えながら授業を行うことがとても楽しかったです。

さらに、人に教えるためには自分もさらに勉強しなければいけなく、より理学療法評価について学生よりも深く学べたと思います。

のような経験から、「教員になりたい、しかもやるからには大学で教えてみたい」と大学院への進学を決意しました。関町病院での業務と大学院の講義や研究との両立が難しいと考え、就職先を探しているときに今の職場(母校)に声をかけていただき専門学校の専任教員となりました。母校は2011年4月に人間総合科学大学に再編され、同時期に私も埼玉県立大学大学院の修士課程を修了することができ、念願だった大学教員になることができました。

在学中だけでなく、卒後の活躍を知れること


Q.ずばり、養成学校の教員の魅力とは?

A.んー、難しい質問です。まだ教員になって間もないので今現在、教員の魅力を模索中です。というのも、専門学校の教員を2年間やらせていただきましたが、これは専門学校を閉める作業だったのでどちらかというと辛いものでした。しかもそれが自分の母校だっただけになおさらです。

そして今は大学教員になって2年目となり、毎年新入生が入ってくる言わば普通の学校に勤めているので、これから全学年が揃って卒業生を輩出したときに教員の魅力がわかるのかなと思っています。今のところ教員の魅力は、卒業していった学生たちが医療や介護などの現場で活躍してくれることだと思っています。

理学療法士の仕事は、多くの患者さんを笑顔にできる仕事だと思いますので、卒業生には一人でも多くの患者さんを治療して結果を出してもらいたいと思っています。


た、現在勤めている人間総合科学大学は、専門学校時代の良き伝統を残しつつ(教員と学生の仲の良さ、少人数制)、新たな教員と学生を迎えて入れ再スタートをしています。専門学校教員時代も思ったことですが、職場の人脈に恵まれていると感じています。研究室を共有して使用しているため、教員間のコミュニケーションが活発で、少人数制で学生ひとりひとりにきめ細やかな指導が行える今の環境に満足しています。

「からだ」だけでなく「こころ」にも対応してほしい

Q.教員として最も学生に伝えたいことは?

A.理学療法士養成校に入学した学生たちは、理学療法士の国家試験を合格するために学校に入る訳ではありません。理学療法士となり、医療や介護などの現場で対象となる方々に必要なサービス(治療や介助など)を提供することが求められてきます。様々な環境でも順応できる理学療法士にぜひなってもらいたいと思っていますし、それを伝えていければと思います。

た、人間総合科学大学の教育理念にあるのですが、人を「こころ」と「からだ」の両側面から理解していくことが重要だと考えます。理学療法士はどうしても「からだ」の問題や機能ばかりに目を向けがちですが、「こころ」と「からだ」は相関性を持っていますので、両側面から対応できる理学療法士を本学から輩出すべく努力したいと思っています。

理学療法士として、学生を育てるという選択肢を

Q.今後、教職に就きたいと思っている療法士にメッセージを!!

A.教職に就きたいと思って理学療法士の資格を取得する人はほとんどいないように思います。私も一生臨床家としてやっていこうと思って資格を取りましたが、色々な方とのご縁があり現在は教員をしています。

人生なにがあるのか分からないものです。

会った人たちとのつながりを大切にすることによって様々なご縁が生まれると思いますので、ぜひ人とのつながりを大切にしてもらえたらと思います。私の学生時代は病院に勤めるのが当たり前の時代だったと思いますが、現在では介護の分野などで活躍する理学療法士や開業している方々もどんどん増えていますので、職域が広がった中で教員という選択肢も理学療法士をしていればあるのかなと思っていただければと思います。

私自身も教員をしてはいますが、いつまでも気持ちは臨床家でありたいと常々思っていますので、この臨床家としての気持ちを学生たちに伝えていきたいです。

お知らせ

大学の仕事以外で主に2つの活動をしています。ひとつ目は、主には教え子やその同僚の方々を中心に、人間総合科学大学の岩槻キャンパスを使用させていただき、運動器理学療法の勉強会を開催しています。年に最低5回は開催しようと有志を募って研究チーム(SPTラボ)を作って、勉強会の開催や研究を進めています。

ふたつ目は、上記の研究とも絡んでくるのですが、キネシオテーピングの講習会を行っています。こちらはキネシオテーピング協会公認の講習会で受講者の規定はありませんのでどなたでも受講できる講習会です。少しでもキネシオテーピングについて知っていただき、現場で理学療法評価や治療のひとつのツールとして使用してもらえるように、テーピング法を広める活動をしていきたいと考えています。

SPTラボ主催 運動器理学療法セミナー
http://spt-labo.jimdo.com

キネフィジオ主催 理学療法士によるキネシオテーピングセミナー
http://kinesiotaping-seminar18.jimdo.com
https://www.facebook.com/kinesiotaping.seminar.by.PT

編集者’s eye

吉田さんの療法士インタビューいかがでしたでしょうか?

病院勤務時代は、徹底して肩関節の治療にこだわり、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院で山口光國先生のもとで研修をなさったり、現在も続けているという甲子園のメディカルサポートなどで、臨床技術の研鑽に多くの時間を費やした吉田さん。

現在は、学生に理学療法の楽しさを伝えるために教員としてご活躍され、またそれ以外にも卒業生やその同僚の方々を対象して勉強会を主催したり、キネシオテーピングについての講習会を開催したりと、学校以外での仕事でも後輩理学療法士の育成にあたられています。

そして、そのパワーの源は、インタビューの最後にありましたが、一人でも多くの患者さんに、「からだ」も「こころ」も元気になってもらいたいという、臨床家としての気持ちの表れなのでしょうね。

吉田さん、お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。

今後も、療法士.comでは吉田さんのご活動を応援させていただきます。

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