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お役立ちコラム > インタビュー > 第23回 療法士インタビュー 言葉・文化の壁を乗り越えた先に見える”理学療法” 〜アメリカでの大学院生活を終えて〜
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第23回 療法士インタビュー

~第23回の療法士インタビューでは、先日アメリカのピッツバーグ大学大学院を卒業した、理学療法士の一色さんです。一色さんが理学療法士を志したきっかけでもある、”リハビリを受けられなかった”という壮絶な経験からアメリカの大学院で学んだことや今後のビジョンに関して語っていただきました。~

言葉・文化の壁を乗り越えた先に見える”理学療法” 

~アメリカでの大学院生活を終えて~

AEHP 
理学療法士 一色史章

 

 

 

理学療法士の認知度を向上させたくて

Q.理学療法士になろうと思ったきっかけは?

A.

【リハビリを受けられなかった経験】

 元々、医療系、特に医師になると中学生のころに決めていました。

いつも“そんな時から?”と周囲に驚かれますが、そう思わせた“事件”は野球での怪我で医療機関を受診し、手術した時に起こりました。怪我そのものは事件ではありませんでしたが、その後の医療機関を受診した時に“事件”が起こりました。

 は、一般的に理学療法士を目指された方々とは違い

“リハビリを受けられなかった”

ことから始まりました。

【手術後の激痛の中、自分で足関節背屈を・・・】

 中学生の時、肩の関節唇損傷、足首の外側側副靱帯断裂後の人工靱帯による再建術の二つがほぼ同時に起こりました。当時、世界で5本の指に入る名医に肩を診断、そして某プロ野球球団の医師に足首の手術をして頂きました。

 しかし、そこには“リハビリ”というものが一切ありませんでした。

 は亜脱臼を繰り返しながらも投球したことによって、痛くて肩が上がらない状態があったりなかったりで、肩が外れない時は試合に出れるが外れたらしばらく5m 先投げるのがやっとでした(高校の時左投げも密かに練習して塁間くらいは投げられるようになりました)。もちろん、動作も大きく、試合で使えるわけもなく、結局損傷肩が改善するまで待つしかありませんでした。足首は術後に看護師さんに『動かさないとかたまっちゃうわよ。野球できなくなるわよ。』と言われ『痛くて動かせないんだよ』と思いながら悔しい気持ちで涙が溢れ出し、母がいるのも忘れて、『壊れても知らないぞ』と思い、術後の激痛の中タオルを足に引っ掛けて背屈させたのは今でも鮮明に覚えています。

【理学療法士の認知度を向上させてたくて!】

 そんな経験から一選手として、

『医師は診断するだけ?手術するだけ?競技復帰まではサポートしてくれないの?』

と思い、医師になって診断や手術をして競技に戻るまで尽きっきりでサポートしてくれる病院、制度を作りたい!と心の底から思いました。

 して、月日は流れ大学入試という時期になり、そこでやっと“理学療法士”という職業があることを知りました。『なんであの時理学療法士の人はみてくれなかったのだろう?』と考え、これは医師のシステムの問題よりは理学療法士が認知されてなくて、医師も知らないんじゃないのか?と思い、医師になるよりは理学療法士になろうと思ったことがきっかけです。

 


自分の臨床技術をより高めるために

Q.アメリカの大学院に進学しようと思った理由は?

A.学部生時代にプロ野球でインターンをさせて頂き、現場でピラティスを指導している中でアスレチックトレーナーの方々より分からない、知らないことが多いのは理学療法士としてはどうなのだ?と思い、自分の臨床技術をより高められる大学院を探していたら現在卒業したピッツバーグ大学大学院を見つけたことがきっかけです。

 


臨床技術を磨きながら、日々論文を読み込む毎日

Q.大学院での生活はどのような感じですか?

A.アメリカは危険だ?!という印象で乗り込んできたのですが、思っていたよりも安全で快適な生活を送っていました。

 学院では修士課程ですが論文は書かずに、臨床技術を磨き、論文を大量に読み込み知識を付ける期間でした。これもよく聞かれますが、もちろん、英語は大変でした。特に脳科学の授業は自分の専門とは違うのもあり、脳を解剖して試験をパスするのが一番大変で、日本語でも曖昧だったのに、英語でひたすら覚えました。
そして、日本語訳をしても解剖用語が日本語になかったこともしばしばあったのでびっくりしました。

 


エビデンスベースの理学療法を提供できる方法

Q.大学院で最も得たことや、逆に、最も足りないと痛感したことは?

A.最も得たことはエビデンスベースの理学療法を実践する方法と徒手療法の技術です。

 また、整形外科領域で“理学療法”の在り方とスタンダードのレベルを学んだ事です。最も足りないと痛感したことは、たくさんありますが、やっぱり英語力です。

 


自分を磨き視野を広げよう!

Q.ご自身の今後のビジョンと海外の大学院進学を考えている日本の療法士にメッセージを!!

A.どこの国にいるとしても自分磨きです。
今後、Orthopedic residency program,Manual therapy certification movement science fellowship,Doctor of Physical therapy,Doctor of Science PhD. のプログラムに挑戦して行きたいと思います。 

そして、海外に挑戦するのは、極端な話、どこの国でもいいと思います。

 きることならば多くの文化や考え方にふれるために海外の大学院を目指して下さい。
言語の壁、文化の壁など多くの困難もあると思いますが、必ず自分自身の糧になります。なによりも、視野が広がることによって患者さんの気持ちをより理解して、いろいろな角度から助けになることができると信じています。

 

 

 


編集者’s eye

第23回の療法士インタビューいかがでしたでしょうか?

 自身の”リハビリを受けられなかった”という壮絶な経験から、リハビリをそして理学療法を認知させたいという強い想いが芽生え、それを実践するべくアメリカで学んでいる一色さん。

 海外での、言葉の壁・文化の壁を乗り越えることにより、理学療法士としてはもちろん、人間として大きく成長し、多様な対象者の気持ちがより理解でき、効果の高い理学療法が提供できるのではないでしょうか。

 一色さんは、自身の情報をブログtwitterfacebookなどでも発信されていますので、ご興味のある方、ぜひコンタクトを取ってみることをおススメいたします。

療法士.comでは、今後も挑戦し続ける一色さんを応援していきます!

一色さん、お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。


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