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第21回 療法士インタビュー

~第21回の療法士インタビューは、訪問看護ステーションでリハビリテーション部の部長として勤務しながら、代表を務める関節機能障害研究会での活動や書籍出版など多忙な毎日を過ごされている作業療法士の中図さんです。研究会の活動内容や書籍出版の裏側などのお話を沢山聞かせていただきました。~

自身の臨床経験を”有形化”する意味

(株)ライフサポート 訪問看護ステーション田辺メディカル 
リハビリテーション部 部長 
作業療法士 中図 健

 

 

 

働いてからその魅力に気がつきました

Q.作業療法士になろうと思ったきっかけは?

A.きっかけと言うきっかけはありません。ただ何となく?が一番の要因でしょうか。正直、どんな仕事なのかもはっきりとした事は知らない状態でした。

 

あくまでも”治療(treatment)”というスタンスを

Q.臨床場面で最も大事にしていることは?

A.訓練(exercise)ではなく治療(treatment)という事です。

「症例の呈している症状をどの様に解釈し、治療していくか」

が最大のテーマとなっています。それは今後も変化しないコンセプトだと思います。

 なので、セラピストに必要な事は、[1]主訴から臨床所見を取る → [2]その所見に対して評価を行う → [3]その所見・評価尺度から症状を解釈する → [4]その所見・評価尺度を変化させる為の治療を行う → [5]治療結果から再度[1]に戻る。[1]が消失すれば治療は終了でしょうし、症状が軽減していれば治療続行、変化がなければ再度解釈し直せばいいのだと思います。
 
 れの繰り返しを、なるべく長く、出来ればずっと続けていく事が大事だと思っています。後、症例数が溜まってくれば必ず臨床成績をデータ化する事です。自身を客観的に見直せますし、自信に繋げていく為の唯一の方法だと思っているからです。

 

自身の臨床での経験を活かした”知識”と”技術”の提供

Q.関節機能障害研究会の活動内容と目的は?

A.私の出来る範囲ですが、知識と技術の提供です。ですが、元々は私が参加者からの反響を確認しながら、自身の治療概念を確立させる事が目的と言えます。

 今年度までは関節学(joint side)を主として研修会を開催していましたが、今後は脳血管を対象としたBrain sideも開催していきます。

 順次、準備が出来次第ホームページ上にアップしていきますので、ご興味のある先生方は是非、ご参加下さい。
 
 http://web.me.com/jointfunction/jointfunction/HOME.html

 が編集・監修をさせて頂きました「関節機能解剖学的リハビリテーションアプローチ 上肢運動器疾患の診方・考え方」が医学書院より好評発売中となっています。
私のとりあえず現時点での臨床研究の集大成となっていますので是非、一度ご覧下さい。

http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=63008

 

常に自身の成果を文章化する習慣を!

Q.書籍出版の裏側は?

A.出版を行う場合、企画持ち込みと書院からのオファーの2つに分かれると思います。
 大事なのは、既刊されている本とは違った、独自の知見・文章レイアウト・図示方法で、執筆能力を書院さんにアピールする事です。なので、常日頃から、学会発表・論文投稿を行い、ネタを文章化しておく事が必要になります。いくら臨床技術が高くても文章化出来なければ本にはなりませんから。

 は、研究会活動や講演などを続けていく事が大事かと思います。研究会で講義をし続けていれば、自然に文章化された知見は残りますし、参加人数が多ければ、自分を支持してくれているとも言えますから、書院さんにはアピールし易いと思います。

 

セラピストの本質を常に追求できる場の提供を

Q.ご自身の今後のビジョンは?

A.今一番興味を持っているのが経営です。ただ営利を目的とした経営ではありません。上記の様に知識・技術を向上させる為には自身への投資ですから、そこに利益は生まれません。

 しかし、自身が得た知識・技術のみでは救える症例は限られてきます。そこで重要なのが、共に働くセラピスト、いわゆる従業員となります。当然、従業員を雇う為には給料が必要ですから、営利を目的とした面も必要になってきます。
 
 皆さんも上司との関係や理想の上司像について考えた事があると思いますが、どうでしょうか?
 
 下に提供していけるだけの知識・技術を持ち、運営能力があるのであれば、セラピストが本来目指すべき診療を行っていけるのではないかと思います。大きな組織には発展していくには時間がかかるとは思いますが、セラピストがセラピストの本質を常に追求していける場が提供していけるのではと考えています。

 

過程を明確にした目標設定を

Q.中図さんと同じく、病院勤務だけではなく会を運営したり書籍を出版したりなどを目指す療法士にメッセージを!

A. 夢を持つと同時に目標を持つ事が重要と思います。大事なのは、目標を達成する為のProcess (過程)を如何に細分化出来るかだと思います。なぜならその目標を達成出来なかった時、どの部分が間違っていたのか?無理だったのか?と言うfeedbackが得られるからです。次へのStepに繋げる事がなにより重要なのです。失敗を繰り返し成功するのではありません。
 
 当たり前の事ですが、失敗を繰り返しその中で成功に繋げる為の要素(factor)を如何に見出せるか?気付けるか?が大切なのです。
 
 は、リハビリテーションにおける治療効果は大きく、今後益々発展していかなければいけない分野だと思っています。発展の為に必要なのは、まずは将来にこの分野を残していく事です。一人一人のセラピストが5年後・50年後などの近未来をイメージしながら働く事がその第一歩だと思います。

 

編集者’s eye

第21回療法士インタビューいかがでしたでしょうか?

 自身の目標や過程を常日頃から文章化されている中図さん、そのためかご自身を非常に客観的に判断されている印象を受けました。

 本文にもあるように、次のステップにつなげる為には、文章化するということは思考回路を活性化する上でもとても重要な事ですよね。

 中図さんのそのような日々の繰り返しが、研究会での様々な講演活動、そして書籍出版という成果物へと繋がっていくのでしょうね。インタビューをご覧になった皆様も、ぜひこの”文章化”する習慣をつけてみると、ご自身の問題点や課題などが明確になり次のステージに進むヒントが見つかるのではないでしょうか。

常に明確な目標を設定している、今後の中図さんの活動に注目ですね。

中図さん、お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。

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