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第19回 療法士インタビュー

~第19回の療法士インタビューは、理学療法士としては異例の所属する法人本部長としても、忙しい日々を送っている医療法人寿山会の理学療法士の高木さんです。本部長として理学療法士として、幅広い知見をお持ちで、聞いていて何か行動を起こしたくなるインタビュー内容です。~

日本を理学療法立国にするために… ~世界に情報発信を~

医療法人寿山会 法人本部 本部長
喜馬病院 リハビリテーション部 部長
Rehabilitation Therapy&Technolgy Lab 所長
理学療法士 高木 綾一

”怪我”… ボディビルダーからの進路変更

Q.理学療法士になろうと思ったきっかけは?

A.大学生の時にボディビルをしておりまして、将来はボディビルダーあるいはフィットネストレーナーでご飯を食べていこうかと思っていました。
しかし、怪我をしたことや進学したかった大学院に行けなかったことが転機となり、理学療法士の道を選びました。将来は運動器疾患、とりわけスポーツの領域の勉強がしたいという気持ちが入学当時は強かったです。

組織力強化を担うために…

Q.理学療法士でありながら、医療法人 法人本部 本部長という異例?!の職務に就いた切欠は?

A.私の勤める医療法人が

組織力強化

を図る目的で、私が本部長職を拝命することとなりました。

 当時、私は一平卒の理学療法士として臨床、研究、教育活動をしておりましたので、本部長職の就任に関しては大変戸惑いがあったことを覚えております。マネジメントという領域、しかも医療法人全体のマネジメントが求められましたので、必死に勉強をいたしました(笑)。
●経理
●総務
●法令
などわからないことだらけでしたので・・。

ずばり”決断力”との戦い

Q.現在の仕事内容は?

A.現在は医師及びセラピストの雇用と人事、各施設(病院、老人保健施設、クリニック等)の経営管理、経理と総務の統括、リハビリテーション部の臨床、教育、研究指導、地域戦略立案が主な仕事です。
戦略的な立案の仕事が多く、立案においては、

理学療法士の視点

を失わないように心掛けています。

法人では理事長の直轄の役職ですので、常に決断力が求められます。情報収集を常にして、どんな決断でも根拠に基づくように留意しています。毎日が戦争です(笑)。

保守的にならずに、攻めの姿勢を!!

Q.今の日本の理学療法、リハビリテーション分野で長けている点、逆に足りない点は?

A.リハビリテーションは後発の医療です。そのため、他の領域の医療と比較すると、

●エビデンスの蓄積や先進的な技術が乏しいこと
●理学療法モデルの学問体系が乏しいこと

を感じています。

 また、理学療法士自身も非常に保守的な側面があります。医師であれば臨床と研究というのはある種当たり前であり、大学院に進学し、専門性を磨きますが、理学療法士は卒業後、臨床にどっぷりつかります。臨床にどっぷりつかることは悪くありませんが、理学療法士は「自分は臨床家なので研究はしません」という人が多い。

でも、これは大きな誤り・・・

「臨床家だから研究をしないといけない」

のです。臨床家がしないと現場で行っている問題は解決できません。

 また、リハビリテーションの現場は二極化が起こっている。つまり、優秀な人材とそうでない人材の二極化です。大学院などに進学し、臨床と研究を両立する人もいれば、養成校乱立の影響により学力的な競争にさらされず、低い倍率で養成校に入学し、理学療法士になった人もいます。この二極化は必ず大きな問題をもたらします。理学療法サービスという商品の質を保証する上で大きな問題と考えています。

日本のリハビリテーション技術を海外へ

Q.ご自身の仕事に対する、夢・目標は?

A.私は現在、立命館大学MOT大学院博士後期課程に在籍し、Management of Technologyをリハビリテーションの分野に応用できないかについて調査、研究をしております。
私の研究テーマは

「リハビリテーション領域におけるナレッジマネジメント」

です。
臨床から研究、研究から臨床の知の流れを円滑に、新しいリハビリテーション技術が創出される仕組みを構築したいと考えています。将来的には海外調査及び海外にこの知見を提供し、海外のリハビリテーション医療にも貢献できればと考えています。

理学療法士、そして日本の経済情勢も考えて行動に移しましょう!

Q. 高木さんと同じく、理学療法士としてだけでなく経営などにも関わっている(今後、関わりたい)療法士にメッセージを!

A.日本の経済情勢は厳しいです。そして、理学療法士を取り巻く環境も非常に厳しい状況です。これらのことから、理学療法士はすでに競争原理にさらされています。

このままでは理学療法士の給与は下がる一方と私は考えております。

 理学療法を多くの領域から捉え、多角的に臨床推論できる能力が今後は求められます。また、臨床だけでは臨床技術は上がりません。研究や教育に取り組める姿勢なければ理学療法士としての品質は向上されないでしょう。
日本国内だけなく、海外に視野を広げることも大切です。日本が理学療法立国として成長するためには世界への情報発信も必要です。世界で働ける理学療法士がどんどん出てきてほしいものです。私もその仲間入りができるように日々、奮闘します!

編集者’s eye

第19回療法士インタビューいかがでしたでしょうか?

理学療法士でありながら、所属する法人本部長として、日本の理学療法士の発展のために尽力されている高木さん。
文中にもありましたが、

「理学療法士を取り巻く環境も非常に厳しい状況」

重みがある言葉だと思います。そして、高木さんはこのような状況を打破するために、実際に大学院での研究も含め、常に行動を起こしてらっしゃるパイオニア的存在と言えるでしょう。

高木さんの今回のインタビューを受けて、みなさんどのような想いになられたでしょうか?

一人ひとりの前向きな動きが、業界を更に良い方向に向かわすことになるのではないでしょうか。

今後も、高木さんからの情報発信に注目ですね。
高木さん、お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。

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