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第13回 療法士インタビュー

~第13回の療法士インタビューは、2010年9月15日に文芸社より【作業療法学生の虎の巻 臨床実習中の睡眠を一時間増やす方法】(モバイル版)をご出版された作業療法士の齋藤さんにお話を伺いました。また、齋藤さんは今後の療法士業界で生き残るために必要なことを常に模索しており、様々な興味深いインタビュー内容となっています。~

あなたは療法士業界で生き残れますか?

作業療法塾 虎斗町@黒衣の作業療法士
八王子の精神科病院に勤める作業療法士 齋藤 信
そして雨宮 瞬壱(あまみや またいち)などと名乗り、小説を投稿。

 

 

本当に作業療法士になりたいと思ったのは、就職してから

Q.作業療法士になろうと思ったきっかけは?

A.さて、僕はいったいどの時点で作業療法士になろうと思ったのでしょうねぇ。志高く学校に入った人には申し訳ない話をしますが、もともと漫画家か小説家、兎に角表現者になりたかったんですよ。だから、物語を書いて生きていけたらいいな~、何かネタになるならいいか~とか、当時本気で思ってました。不埒ですよねぇ。
 作業療法士という言葉を知るきっかけは母の仕事のからみで隣の席が精神科医だったそうで、紹介されたことがそうです。でも、それは学校に入るきっかけなんですよね。作業療法士になろう、と本当に、心底思ったのは、最初の職場を退職して半年ほど老健で修行させてもらってる時かもしれません。僕が勝手に師匠と呼んでる作業療法士の背中から

『作業療法士が作業療法をする事に対して真摯に考えること』

を感じ取ったあの瞬間、同じ背中を僕もしていたい。こう在りたい。作業療法士として生きたい。そう思いました。

『現状不満足』『H.N.A』『目指される背中を見せ続けること』

Q.作業療法士として、日々の臨床で最も大事にしていることは?

A.なんでしょうねぇ。ふ――と思いついたのは、『現状不満足』という言葉です。今のこの状態で果たして良いのだろうか? まだ、何か出来る事があるのではないだろうか? そんな常にもの足りなさ、というのでは足りない感覚を持っていること、ですかねぇ。
そして、『H.N.A.(ヒューマンズ・ナチュラル・アクション)』もそうです。僕が今所属しているNPO法人動作介助研究会が提唱している理念です。この研究会で学んだことで『人の自然な動作』というものに重点を置いて患者さんへの関わりを考えるようになりました。
 そしてもう一つ、『目指される背中を見せ続けること』です。常に先陣を切って前に立ち、立ちはだかるものに胸をさらし、後から続く者に背中を見せ続ける。そう在りたいと思っている部分ではありますね。と、まぁ、自分に向ける部分と、患者さん利用者さんに向ける部分、最後に後続後輩に向ける部分という、この三本柱が僕が臨床で大切にしていること、ですねぇ。

本当の意味で今後業界で生き残るために

Q.近年の療法士業界の動向をどう思われますか?

A.実際に精神科の病院で働いているわけですが、実はこの非常に狭いなかでしか生きていないという状況でもあります。なので……これから僕自身のことは少々、いやかなり棚に上げてお話しいたします。僕がメルマガで毎週何やかやと書いておりますが、あのメルマガのタイトルが物語っている部分です。OTサバイバー――そう、淘汰される療法士にあって、アナタは生き残れますか? ということです。
 正確な数は把握しておりませんが、毎年国家試験をクリアし新人療法士達が沢山現場に入ってくるわけですよね。しかも、診療報酬が少なくなったり条件が厳しくなったりと、転々とする政策主導(誘導?)型診療報酬の改定も毎度のこと。そりゃぁ、病院を経営する側にしたら下手に経験年数がいってて給料の高い人を一人雇って融通がきかないより、新人療法士を二人入れた方が利益になるという考えもできるのではないでしょうか?。だから一度入職したら他に行き辛い。流れながら学ぶという発想が持てなくなった意欲ある療法士が多いのかな、とか考えることがあります。ジプシー療法士なんて揶揄される人はまた別な問題があるのでしょうが。
 今後は、自分自身の雇用を確保する能力を身につける必要がある時代に突入していると僕は考えています。皆様はどうですか? 本当の意味で生き残れますか?

守・破・離(しゅ・は・り)という言葉を大事に・・・

Q.“作業療法学生の虎の巻 臨床実習中の睡眠を一時間増やす方法”を出版され、臨床実習生・現役の療法士に伝えたいことは?

A.はじめに、のところで書いている内容を繰り返しても何なんで、ちょっと別な視点でお話をさせていただきます。

守・破・離(しゅ・は・り)という言葉はご存知でしょうか? 

守は師の教えを守り精進すること。破は身につけた師の教えから一歩進んで流派にこだわらず学び、心と技を発展させること。離は破の段階から更に学んで、精進して、独自の世界を拓いていくことをいいます。
 つまり僕ら療法士は、時代とともに変化する小手先のテクニックを収集するのではなく、伝統的に受け継がれていることを守るべきではないか、と僕は思うのです。そして残念ながらそういったことは口伝のようなカタチでしか伝わっておらず、バイザーはバイザーから、そしてそのバイザーはさらにそのバイザーから療法士としての姿勢や在り方を伝えられてきているんですよね。それらを大切にしたうえで独り立ちした療法士を目指してほしい、ということが僕の伝えたい事の一つです。というより、伝えたいというより僕自身が目指している、現在進行形のものですけどね。

結果は後からついてくる

Q.書籍出版をはじめ、何か自身を表現しようとしている療法士にメッセージを!!

A.おそらく、本を出そうというより、自分のなかの何かを表現したいであるとか、残しておきたいという思いがある方は沢山いると思います。でも、そこで足踏みをしてしまうのは、叩かれたらどうしようというような、ネガティブな感情ではないかと思います。でも、それで本当にいいのでしょうか? 経験年数が少ないから、というのは本当に理由になるのでしょうか? 僕は理由にならないと思います。だって、先輩達も言ってるじゃないですか。治療を必要とする人の数だけ治療法があるって。作業療法士なら、作業療法士の数だけ作業療法が存在します。そしてその作業療法士が関わる方の数だけ、さらに増えていくんですよね。
 僕が何を言いたいのかといえば、本を叩くとか叩かれるとかではなく、その本を足がかりにさらに新しい考えや技術につながるきっかけになれば良いのではないかと思っているということです。医療に関わると、ミスやエラーを起こさない、常に完璧な、スーパーマンであることを求められます。でも、それを新たな取り組みや発想にまで持ち込んでは、行動や思考を制限することになってしまうのではないかな、と思っています。

出すだけ出してみればいいじゃない! 評価なんて後からついてくるよ! みたいな。

編集者’s eye

第13回療法士インタビューいかがでしたでしょうか?
病院での作業療法士としての通常業務以外に、インターネットで作業療法塾を立ち上げ学生教育に力を注いだり、小説を投稿したりと、本当に精力的にご活動されている齋藤さんです。その一方で、守・破・離など先人の考えを実践し、伝統を重んじ、「作業療法とは何か?」を常に模索している印象を受けました。
今後、厳しさをます療法士業界の中で、齋藤さんのように精力的に多方面で活躍される療法士が多くなってくるのではないでしょうか?
我々療法士も、様々な分野で活躍できる可能性を感じたインタビューでした。

齋藤さん、貴重なお時間を頂戴しインタビューにお答えいただき本当にありがとうございました。

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